イギリス人と紅茶 ~ボナムスのオークション in マナーハウス~
あのウワサは本当でした。
友人のアンティークディーラーSさんと一緒にイギリス最大のオークションハウスのひとつBonhams(ボナムス)のオークションの下見会に行ってきました。
午後12時、待ち合わせ時間に約束の場所に行ったのですが、Sさんの姿が見えません。
・・ふっと、ボナムスが臨時で開いているティールームのオープンエア席に目をやると・・
掌をヒラヒラさせているSさんが・・(笑)。
ワタクシが席に着くと挨拶もそこそこにSさんは「お茶、どう?」
閉館時間まであと4時間・・、お茶を頂いている場合じゃないような気が・・。
でも結局、Sさんお笑顔につられて紅茶をご馳走になりましたが・・。
さてさて・・
紅茶も飲み終わり、いよいよトレジャーハントの始まり!です。
・・と申しましても、本日オークションが行われるわけではありません。
あくまで今日は下見会。
カタログを見て興味を引かれた商品を、実際の目で見て触って、時にはサイズを測って・・、購入に(入札に)値する商品なのかどうかを入念に調べる日なのです~。
オークション当日は商品を見ることは出来ないので(オークションは庭に設置された大型テントで行われます)、充分な事前チェックはMUST!です。
キョロキョロ・・
ソファーやベッド、ワードローブなど思いつく限りの全ての家具、本、グラス、食器・、カトラリーetc.・・、壁の絵に至るまで目に付く全てにオークション用のNo.が付いていす。
無かったのは洋服や靴、宝石など身に着けるものくらい。
Sさんにお聞きしたところ、どうやらこのお屋敷の女主人はオーストラリア在住の男性と結婚しすでにオーストラリアに住んでいるとのこと。
う~ん・・
信じられない潔さです
もっとも彼女の前職はアンティークディーラーなので売り物(在庫)も混ざっているかもですが・・。
それにしてもヨイのでしょうか?
こんなに何もかも処分してしまって・・。
・・と思っていたら、
たしかに彼女も大金持ちですが、彼女の結婚相手は彼女の何倍も資産のある方なのだそうです。
(あるところにはあるのもです~)
突然Sさん、
あ・・
そろそろお茶の時間だよね。
行こうか?
な・・、なんですとーっ!
・・が、
あまりに当然のようにおっしゃるものだから、つい行ってしまいました・・。
え・・っと、30分お茶をしたとして・・、今3時だから4時まで30分・・。
無意識にこんな計算をしてしまうのは、ワタクシがせっかちなのでしょうか?
ティールームは紅茶を飲みながらおしゃべりを楽しむイギリス人で満員御礼状態です。
このヨユーはいったいドコから?
日本人ならこんな時、時間ギリギリまで商品チェックに余念がないハズ(笑)。
なのに彼らときたら・・。
イギリス人はお茶の合間に仕事をしている・・というウワサは本当かもです。
まるでお茶を飲むのが仕事でその合間に他のことをやっているような感じです。
(念の為にティールームで閉館時間について訪ねたところ、今日は5時ですと言われちょっとホッとしたワタクシです)
???
全ての商品を見終わる頃、Sさんがミョーにそわそわしだしました。
時刻は4時40分。
急がなきゃ・・、・・とSさん。
ご察し通り本日3回目のティータイムでした(笑)。
5時にお店が閉まってしまうので急いでいたのです。
断言しますデス!
彼らは仕事の合間にお茶を飲むのではありません。
お茶の時間の合間に働いているのです~。
《オークションのカタログ £20(約4000円)》
カタログであると同時に入場券の役割も・・。(1冊で2人まで入場可)
立派なお屋敷です~。
車もオークションにかけるようです。
まずは紅茶を一杯
お庭にテントが張られ、ボナムスが臨時のティールームを開いていました。
まずは紅茶を一杯・・。
写真の女性はSさんの知り合いのアンティークディーラーさん。
お隣の男性は彼女のお友達。
《ダイニングルーム》
いくつかあるダイニングルームの一つ。
《ウェッジウッドルーム》・・という名前のお部屋。
本日2杯目の紅茶
午後3時のティータイムです
《ライブラリー》
実は今回のオークションのSさんのお目当てはライブラリーのアンティークブックだったのですが、あまり状態が良くなくてガッカリしていました。
《ベッドルーム》
モチロンこの部屋のベッドも階段式のオマルもオークションに・・。
オマル(ポータブルトイレ)はビクトリア時代のもので2段目の階段を引き出して用を足すのですが、引き出せないようになっていました~(笑)。
《メインダイニングルーム》
向こう端がかすむくらい(?)巨大なダイニングテーブルでした。
本日3杯目紅茶(笑)。
入札を迷っているアフタヌーンティー用のケトル。(ランプをセットして使用)
大きなお写真やその他のオークション写真をご覧になりたい方は、
イギリス写真館 の「ボナムスのオークション」 をご覧下さい。