オールドノリタケのトーストラック
オールドノリタケのトーストラック
お仕事で出かけた街のアンティークショップで、オールドノリタケのトーストラック(トーストスタンド)を見つけました。
裏印を確認すると、1908年頃イギリスに輸出された商品に付けられた「マルキ印」・・。
むむむむむ・・・、
コレクターの血が騒ぎます(笑)。
ん・・っ?
マルキ印の下に何やら小さな文字を発見!
え・・っ?
意匠登録・・出願中??
<このマークが使われたのは1908年頃でイギリスへの輸出品に付けられました>
意匠権とは、たしか 新規性と創作性 があり、美感を起こさせる外観を有する物品の形状・模様・色彩のデザインの創作についての権利・・だったハズ。
(ためつすがめつ眺めつつ・・)
確かに和と洋が融合した美しいデザインですが、トーストラックの基本的なカタチは大ムカシから全く変わらないと思うのですが・・、ノリタケさん、いったい何に対して意匠登録を出願したというのでしょう??
(この間、およそ60秒・・)
!!
ノリタケさんってば、ちゃっかりトーストラック輸出市場の独占・・を謀ったに違いありませんデス!
当時の日本には存在しなかった「トーストラックのカタチ」を意匠登録(日本では20年間有効)することで、同業他社さんをトーストラック輸出市場(←・・ってそんなモノあるのでしょうか?(笑))から締め出し、トーストラックの生み出す黒い(?)富を貪欲なまでに貪ったのですぅぅ~。
今回ワタクシが購入したトーストラックが海を越えた1900年代初めといえば、イギリスを始めヨーロッパは日本の影響を受けたといわれるアールヌーボー真っ只中。
人々が日本的な装飾のトーストラックを欲したとしても不思議はありませんデス!
お・・恐るべし、ノリタケ(敬称略)!
それにしてもコロンとした形が何ともカワユイ(←死語です~)です。
金箔の剥げはあるものの100年間も割れずに残っていなんて、とても大切に使われてきたのですねぇ(トーストラックをなでなでしながら・・)。
・・悩みます。
最近寂しくなってきた(ありがたい事ですぅ~)Victorian Cat Antiquesのトーストラックコーナーに 華々しく(?)デビューさせるべきか、ハタマタひっそりとワタクシのコレクション棚に鎮座させるべきか・・
う~ん、悩みますぅ~
お仕事で出かけた街。
雨でも傘をささないイギリス人。
雨でもテラス席でコーヒーを飲むイギリス人。