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イギリス、アンティークな暮らし。

15世紀に中世の廃船を利用して建てられたという”Old Court”に暮らしてから、以前にも増して古いモノに愛情を感じるようになりました。 イギリス在留19年のアンティークディーラーの日々の暮らしのアレコレ。商品の買い付けや愛用のアンティーク、お気に入りのお出かけスポットや観光地、料理のレシピ等々・・
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店長宅の インテリア

ヴィクトリア時代の食器戸棚を修理しちゃいました~

オ~ マイ スウィ~ト ハニィィ~
あぁ、やっと理想のカノジョに出会えました。

お引越しをして以来ずーーーっと、食品の収納に使えるヴィクトリア時代のキッチンドレッサー(ベース)を探していたのですが、なかなか出会えず早1年。
とうとう捜し求めていた理想のカタチ(一般的な扉+棚タイプではなく、引き出しがいっぱいあるタイプ)をとあるオークションハウスで発見っ!

・・が、

喜んだのも束の間、理想のカノジョには少しばかりモンダイが・・。
でもでも1年も探し続けたことを思えばそんなこと・・、いや、ここまで待ったのだから、この際もう少し探して・・・。
オークションまでの数日間、ココロは揺れに揺れました(笑)。 

そのモンダイとは・・
元々はヴィクトリア時代のキッチンドレッサーらしいナチュラルカラー&ワックス仕上げだった(ハズの)カノジョですが、どこかのタイミングでペンキで白く塗られてしまったようです。
そしてまたどこかのタイミングで、今度はペンキ仕上げを好まない持ち主だったのでしょうか、ペンキを溶かして落とす薬剤の入ったタンクにドポ~ンと浸けられてしまったらしく、こんなみすぼらしい姿になってしまいました(シクシク・・)。

※表面にうっすらと残った白いペンキ、そして内部の隙間や歪み、また引き出しのグラツキ等からカノジョの身に起こったことを推測しました。
イギリスには薬剤の入ったタンクを使ってペンキを溶かして落とす専門の業者がいます(今は大分数が減ってしまったようですが・・)。

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オークション会場で新しいダーリンを待つキッチンドレッサー。

当時の持ち主さんの思惑通り、キレイにペンキだけが落ちれてくれればモンダイはなかったのですが、溶け落ちて欲しいペンキはビミョーに残り、溶けてはいけない接着剤が溶けてしまうだなんて人生(物生?)はなんて皮肉なのでしょう・・。
でもそのおかげで、ずいぶんお安い結納金(落札価格で)我が家に来ていただけることになりました(笑)。

さてさて・・
おおよその修理が終わったので、手持ちのキッチンドレッサートップを乗せてみました。
(ベースに比べてトップが小さめですが、まぁ、今のところはヨシとします♪)
引き出しの縁飾り等の欠けている部品の製作はまだなものの、とりあえず使える状態になったので家中のあちこちに分散して収納してあった食品イロイロをお色直しの済んだキッチンドレッサーに大移動!

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食品収納庫は本来ならばキッチンに設置するべきなのでしょうが、我が家のキッチンにはアーガちゃん※がいる為いつでも室温が25度ほどあり、食品の保存には全く適していおりません☆
そんなわけでキッチンドレッサーは我が家でもっとも寒い井戸のあるお部屋(我が家はなぜか家の中に井戸があります)に置くことに・・。
(絨毯が敷き詰められてぬくぬくの室内とは違い、井戸のあるお部屋の床は石で冷たくて・・、何だかちょっと日本の土間のような感じで、私はジャガイモや玉ねぎ、ニンニク等の涼しい場所を好む野菜の保存に使っています。)

井戸のお部屋でキャリー用の藤カゴに裸のままのジャガイモや玉ねぎ、カレールー、福神漬けの瓶詰めを入れながらふと、お肉や野菜のパック包装もレジ袋もなかった子供時代を思い出しました。
あの頃の主婦は小さな藤カゴを腕にぶら下げ、がま口を片手に毎日お買い物に出かけたものです(遠い目・・)。

あ、今夜はカレーです



※アーガオーブン
重さが1トンくらいあるキャスターアイロン製のオーブンで、ロースト料理や煮込み料理等のオーブン料理を美味しく作れます。
ただ常にON状態の為(完全にスイッチを切ってしまうと、使えるまでに丸1日かかるのです~)お部屋が常夏に・・。



修理の開始です(キリリッ!)

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外れている部品を元の位置に戻していきます。

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前のオーナーさん、これは酷すぎ!です~。
せっかくの美人さんが台無しですぅ・・。

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テープをはがしたらバラバラになってしまいました☆

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引き出しが奥まで遺憾行かないようにストッパーを付けます。

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背板のギャップを木で埋めます。

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全てのギャップを塞ぎました~。

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小さなギャップはフィラーを使います。

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中に2種類の練り物が入っているので、同量づつ混ぜて使います。
でもこのフィラーは出来がイマイチで、伸びが悪いです・・。

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向かって右半分がヤスリをかけ終わったところ。
普通はヤスリ等かけずに上からワックスを塗るだけでいいのですが、(ペンキを溶かす薬剤に浸けたにもかかわらず)ペンキ(の成分)が残ってしまったせいでワックスが乗らず、やむなくヤスリをかけることに・・。
でもすっかりキレイにヤスリをかけてしまうとアンティークらしさが失われてしまうので(新品のような仕上がりになってしまうので)、そこはビミョーなさじ加減で・・

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ヤスリが終わり、ワックス(色付き)をかけ終わったところ。

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ワックスがけに使った布は、そのままワックスの缶の中に戻して次回そのまま使います。


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